LIVES NEWS no.43
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マイナス金利政策が解除された影響短期プライムレト・長期プライムレトの違い低金利時代の終焉?住宅ロンはどう変わるのか 2024年3月︑マイナス金利政策が解除され17年ぶりに日銀が政策金利の引き上げを発表しました︒ 新型コロナウイルス感染症の終息後︑経済活動が再開したことでさまざまなモノの価格が上昇︑そしてロシアがウクライナに侵攻するとエネルギ価格や穀物価格が世界中で上昇しました︒日本でも物価上昇が続いていますが︑賃金を引き上げる動きが少しずつ出てきたため︑今回のマイナス金利政策解除に至たと言われています︒ 日本では︑住宅ロンで変動金利を選ぶ人が多いと言われていますが︑国土交通省﹁令和5年度民間住宅ロンの実態に関する調査 結果報告書﹂によると︑令和4年度の住宅ロン新規貸出額の そのため︑過去に購入した物件の金利が上がり︑返済負担が増えないか不安を抱えている方もいらしるでしう︒ 実際に︑マイナス金利政策が解除されたことで︑確かに長期金利は上昇しましたが︑住宅ロン金利の変動に影響する﹁短期プライムレト﹂は上昇していません︒しかし︑今後の動きはどうなるのでしうか︒ プライムレトとは︑銀行が優良企業に貸出をする際に使う最優遇金利のことです︒ 1年未満の貸出に使うプライムレトを﹁短期プライムレト﹂︑1年以上の貸出に使う プライムレトを﹁長期プライムレト﹂と言います︒ ちなみに︑住宅ロンの金利は︑多くの銀行が﹁短期プライムレト﹂の金利変動に合わせて利率を決めています︒ 過去のプライムレトの動きを見てみると︑長期プライムレトに関しては 2016年7月に0900%をつけてから上昇傾向にあり︑マイナス金利政策解除後は1700%に上がています︒一方︑短期プライムレトは︑2009年に1475%をつけてから変動していません︒ それ以前も大きな変化が少なかたため︑経済の回復に合わせて金利が上がるとしても︑いきなり大きく動く可能性は少ないと考えることができるでしう︒ また︑各銀行は短期プライムレトに銀行の儲けであるスプレドを加えたレトを店頭金利︵基準金利︶とします︒︵左上の図参照︶ しかし︑住宅ロンは金融機関のシア争いのため︑店頭金利から﹁優遇金利﹂を差し引いた﹁適用金利﹂を使ているのが実情です︒そし国土交通省「令和5年度 民間住宅ローンの実態に関する調査 結果報告書」新規貸出額における金利タイプ別9.9%9.9%5.3%5.3%24.3%24.3%60.5%60.5%H30年度N=1202割合の推移【各年集計】12.4%12.4%4.6%4.6%19.9%19.9%10.3%10.3%3.0%3.0%16.6%16.6%6.8%6.8%3.4%3.4%13.5%13.5%63.1%63.1%70.0%70.0%76.2%76.2%R1年度N=1126R2年度N=1103R3年度N=1023変動金利型固定金利期間選択型全期間固定金利型証券化ローン(フラット35)6.3%6.3%3.9%3.9%11.9%11.9%77.9%77.9%R4年度N=9921割てり︑込住ん宅だロ非常ンにの低金い利利は率︑と短な期プてラいイまムすレ︒↙トをうす︒ち (︑7左7図参9照)%↗が変動金利を選んでいるそうで不動産市況

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